資源循環型社会の構築
非鉄金属などの鉱物資源は現代の生活には不可欠なものですが、無限に利用できるものではありません。こうした地球資源を有効に利用する技術・システムを開発することが、当社グループが持続可能な社会を構築するために最も貢献できる分野であると考えています。当社グループは、使用済みリチウムイオン電池およびリチウムイオン電池用の廃正極材からのコバルト、ニッケル、リチウムおよびマンガンの回収(リサイクル)に向けた実証化試験を開始しました。当回収技術の事業化を推進することにより、資源循環型社会の構築に貢献します。
急がれるレアメタル回収技術の確立
国別リチウムの鉱石生産量

携帯電話、パソコン等の電子機器に広く利用されているリチウムイオン電池は、今後、低炭素社会構築において電気自動車・ハイブリッド車等の次世代自動車用の車載用電源としての需要の急増が見込まれています。一方、その原料となる金属の内、特にリチウムは、産出地域が偏在し、かつ産出量は僅少です。かかる状況下、使用済み電池等からリチウムを回収し、リチウムイオン電池に再利用するリサイクル技術の確立は喫緊の課題となっています。
様々な技術を集結
当社グループはかねてより金属製錬事業および環境リサイクル事業等で培った技術を応用し、使用済み電池等から有価金属を効率的に回収する技術の確立に取り組んでいました。2009年9月、当社グループの取り組みが、経済産業省の産業技術開発事業として公募された「リチウムイオン電池からのレアメタルリサイクル技術開発」の委託先として採択されました。これを受け、当社関連会社の日鉱敦賀リサイクル株式会社(福井県敦賀市)構内にパイロットプラントを建設し、当社敦賀工場で操業を開始しました。早稲田大学および名古屋大学と共同して金属回収技術の確立を進めています。
リチウムイオン電池からのリチウムおよびマンガンの回収については、基礎的な技術は確立しており、実用化すれば世界初となります。
リサイクルプロセス概念図

回収した金属の循環モデルの構築
敦賀工場(パイロットプラント)
回収した有価金属は、当社磯原工場(茨城県北茨城市)およびその他メーカーの車載用リチウムイオン電池用正極材用の原料として供給する予定です。
当社グループは、今後も回収技術の実用化を目指すとともに、リチウム等のレアメタルを効率的なサプライチェーンを構築し、マテリアル・スチュワードシップの実現を目指します。

