イベント・お知らせ

2019年度

「さくらサイエンス」でアジアの学生が日立事業所を見学しました(お知らせ)

 10月2日(火)、JX金属株式会社(社長:村山誠一)日立事業所に「さくらサイエンス」で日本に来たアジアの学生・教員一行が見学に訪れました。「さくらサイエンス」は国立研究開発法人科学技術振興機構が主催するプログラムで、日本における受入れ機関の手配によりアジアの若者を中心に招へいし、日本で研修を行うことで科学技術の習得に努めてもらうことを目的とするものです。「さくらサイエンス」ではいくつかのコースがありそれぞれのテーマで研修が行われていますが、今般日立事業所を訪れたのは、受入れ機関として早稲田大学理工学術院の所千晴教授が担当された、マレーシア、ラオス、ベトナムの20歳代を中心とした学生及び教員13名および早稲田大学関係者6名で、研修テーマは「日本における先端環境対策技術:環境対策技術とリサイクル技術」です。

 

 早稲田大学の所教授は資源の高度分離濃縮技術の開発を主な研究テーマにしており、当社の資源・製錬・リサイクルの事業にも深い知見を持たれています。また当社と東京大学生産技術研究所が協働で開設した非鉄金属資源循環工学寄付研究部門(JX金属寄付ユニット)の特任教授として、資源循環の発展、次世代育成のために活動していただいております。これらの背景により、今般の研修における環境対策技術とリサイクル技術の実地見学先として当社の日立事業所が選定されました。

 

 一行は日鉱記念館、鉱山廃水処理設備やリサイクル原料の分析棟などを訪れ、それぞれの場所で担当者からの説明と現場見学を行いました。参加者にとって、当社の公害対策や機械化の歴史、現在の環境保全への取り組みが非常に印象的な様子であり、分析機器の充実ぶりから、技術の高度化や資源循環の実現にはそれだけの取り組みが必要と感じたようです。

 

 当社では1905年の日立鉱山創業以来、環境保全、地域との共生といった現在のCSRに通じる価値を大切にしています。日立事業所はその発祥の地として、大煙突の建設や植生回復などに取り組んできました。1981年の鉱山閉山後も、社会的責務を果たすため鉱山廃水の浄化処理を続けています。

 

 今後も当社は、海外を含む一般社会に向けた非鉄金属産業の重要性・将来性の啓発活動に注力し、当業界のさらなる発展に寄与してまいります。

 

関連するWEBサイト

さくらサイエンス

https://ssp.jst.go.jp/

早稲田大学 所研究室

http://www.tokoro.env.waseda.ac.jp/

日立鉱山(株)益子所長から鉱山廃水処理施設にて説明を受ける研修者一行
日立鉱山(株)益子所長から鉱山廃水処理施設にて説明を受ける研修者一行