JX金属

NO COPPER, NO LIFE ノーカッパー ノーライフ

01 銅の歴史

[紀元前7000-8000年]

新石器時代の人類が銅(自然銅)を発見。
人類が最初に使った金属は銅だと言われています。

自然銅

[紀元前3500年頃]

紀元前3500年ころから、エジプト、メソポタミアで青銅器文明が始まりました。青銅は銅と錫の合金で、銅に比べ融点が低く溶融しやすいにもかかわらず非常に硬度が高く、加工性に優れ、武器や農具、装飾品などに用いられていました。

写真提供:ユニフォトプレス

[紀元前300年頃]

日本で銅が使われ始めたのは、弥生時代。

[1700年頃]

江戸時代には、日本の銅の産出量で世界一となりました。

[19世紀頃]

電気を用いたテクノロジーが進化するにつれ、導電性に優れる銅の需要は飛躍的に増大しました。

[現代]

日進月歩でハイテク化が進む現代社会において、銅の重要性はますます高まっています。

02 銅の性質・特長

[導電性が高い]

銅は非常に電気を通しやすく、電線や電子機器など、電気が使われる場所に幅広く使われています。

電線

[熱伝導性が高い]

銅は優れた熱伝導性を持っています。熱が素早く均一に伝わるため調理器具などにも銅が使われます。

[加工性が高い]

銅は曲げたり、延ばしたり、型に流しこんだり、自由自在に形を変えられます。また、ほかの金属を加えることで、強さや硬さを増すことができます。

[耐食性が高い]

銅は酸素にふれると表面に酸化銅という保護被膜をつくり、さびの進行を防ぎます。こうした性質は、硬貨、屋根や雨どい、船のプロペラなどで生かされています。

[抗菌作用がある]

昔から「銅のつぼに入れた水は腐らない」といわれ、銅の殺菌作用は知られていました。この特性を生かし、流し台のゴミ受けや病院の手すり、ドアノブなどに使用されています。

[色が美しく変化する]

銅は酸素にふれると酸化が始まり、最初の赤褐色からだんだん褐色になり、最後は緑青色に色が変化していきます。銅は絵の具にも含まれています。

03 pick up ! 銅の抗菌作用

水などに溶けだしたごくわずかな量の金属イオンが細菌類のはたらきを抑える効果を「微量金属作用」と言います。
寒天培地に大腸菌を塗抹し、その上に10円玉を置いて一晩培養後に除去し、さらに培養した結果、10円玉が接触した部分には菌がまったく発育しないことが分かりました。

提供:一般社団法人日本銅センター

04 銅はこんなところにも

チョコレートには銅が多く含まれています。
実は銅は人体にとって不可欠な栄養素で、他にも、レバーや穀類など、普段口にする食べ物から私たちは銅を摂取しています。

植物にとっても銅は大事な元素です。
植物が光合成をする際、銅が重要な役割を果たします。

美しい花火の色は、炎色反応を利用したものです。
一般的に青色は銅化合物が使われています。