ニュースリリース

2018年度

2018年9月 5日

JX金属株式会社

東北大学と組織的連携協力協定を締結

世界初の次世代配線材料技術分野での産学官連携拠点を目指し研究棟を寄贈

 JX金属株式会社(社長 大井 滋、以下「JX金属」)は本日、国立大学法人東北大学(総長 大野 英男、以下「東北大学」)と組織的連携協力協定を締結いたしました。 

 JX金属は、本年6月に銅ペーストを基軸とした東北大学発ベンチャー企業である株式会社マテリアル・コンセプトへの出資など、これまでも東北大学と連携を行ってまいりました。加えて、「実学尊重」の精神に基づき産学連携によって新たなオープンイノベーションを目指す東北大学と、組織的な連携を強化することで、社会全体の発展に寄与するべく、両者が保有する人材、研究成果、施設、装置等を活用し、研究開発および人材育成等を目指してまいります。

 その一環として、JX金属は東北大学青葉山新キャンパス内に研究棟を建設し、2020年3月末を目途に東北大学に寄贈することを決定いたしました。

 

 JX金属としては、同研究棟が、東北大学によりベンチャー企業を含む国内外の企業、研究機関などの産学官が結集し、次世代配線材料技術分野でのイノベーションを創出するインターコネクト・アドバンストテクノロジーセンター(以下「ICAT(アイキャット)」)など、革新材料技術や非鉄産業関連の産学官連携拠点となることを期待しております。

 

 これらに先立ち、JX金属は2019年度より東北大学との共同研究講座として、小池淳一 東北大学教授が主導する次世代配線材料研究講座を設置いたします。同講座の成果によって上記の拠点活動がより推進されることを期待しております。同講座においては、①超微細・低抵抗配線材料、②3次元トランジスタ構造に適用できる電極材料の開発、③ 超微細配線形成を実現する有機化合物原料と気相成長法の開発、 ④ドライプロセスによる超微細配線形成方法の開発等を行うことを検討しています。

 

 JX金属は、グループ会社の東邦チタニウム株式会社、タツタ電線株式会社を含めたグループを挙げて、この度の東北大学との組織的連携協力協定を通じ、Society 5.0を支える素材・材料の開発および安定供給、人材の育成に積極的に取り組み、非鉄金属産業の資源開発からリサイクルまで幅広い領域において持続可能な社会の実現に貢献してまいります。

 

以 上

 

 

【ご参考】

 

○研究棟の概要(予定)

 

1.総建築費:約10億円

2.建築予定地:東北大学青葉山新キャンパス構内

3.延床面積:4階建 延べ床面積 3,000㎡

4.完成予定:2020年3月

(完成予想図)

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○株式会社マテリアル・コンセプトの概要

 本社所在地:宮城県仙台市(東北大学敷地内)

 代表取締役:小池美穂、取締役:小池淳一教授他4名

 銅ペーストを基軸とした東北大学発のベンチャー

2013年4月設立。産業革新機構、大和企業投資などから出資を受け銅ペーストの開発・量産体制を整備中。

 2018年6月 JX金属より出資 

 2018年8月  JST大学発ベンチャー大賞 文部科学大臣賞受賞