ニュースリリース

2020年度

2020年11月 9日

JX金属株式会社

カセロネス銅鉱山の全権益取得について

 JX金属株式会社(本社:東京都港区虎ノ門二丁目、社長:村山誠一、以下「当社」)は、カセロネス銅鉱山の共同出資者である三井金属鉱業株式会社(本社:東京都品川区大崎一丁目、社長:西田計治、以下「三井金属」)及び三井物産株式会社(本社:東京都千代田区大手町一丁目、社長:安永竜夫、以下「三井物産」)から、両社保有の全てのカセロネス銅鉱山権益(三井金属:25.87%、三井物産22.63%)を譲り受けることについて、本日、基本合意いたしましたので、お知らせいたします。

 

1.経緯と背景

当社と三井金属は、2006年に当社と三井金属の合弁会社であるパンパシフィック・カッパー株式会社(2020年4月にニッポン・カセロネス・リソーシズ株式会社に移管)による権益取得以来、カセロネス銅鉱山の開発を進め、2010年の三井物産の参画以降は、3社共同で事業運営を行ってまいりました。建設の遅れや建設費の増など困難があったものの、現在までに生産は安定化し、収益性が確保できる状況となったため、今後、さらなる生産量増大に向けた新たな段階に入ろうとしております。

このような状況を踏まえ、今後の方針について3社で協議をする中で、三井金属は他事業への経営資源投入を優先することとし、三井物産は金属資源事業ポートフォリオを見直すこととしたため、今後は、当社がカセロネス銅鉱山の経営を担うこととし、三井金属、三井物産両社の権益を当社が買い受けることについて協議を進めておりましたところ、本日合意に達し、権益譲渡に関する合意書を締結致しました。

 

2.今後の方針

 カセロネス銅鉱山の銅精鉱は当社グループ製錬所の有力な原料であり、世界的に精鉱中の銅品位が低下し、不純物が高まる傾向にある中、高品位でクリーンなカセロネス鉱の価値が高まっています。このような優良な銅精鉱の確保は、上流の原料鉱石から下流の先端素材までの、リサイクルも含めた金属のサプライチェーンの中で中核となる銅製錬事業にとって極めて重要と考えております。

今後は、優良鉱石を産出するカセロネス銅鉱山において、策定済の計画に沿って、IoTを活用した自動化の推進などの投資を進めるとともに、相当量の埋蔵鉱量が見込める同鉱山周辺領域における探鉱活動などを一層強化し、生産量の維持・拡大、山命の延長などに取り組んでまいります。

 

以 上