ニュースリリース

2020年度

2021年1月 5日

JX金属株式会社

2021年社長年頭挨拶について

 当社(社長:村山 誠一)は、新年にあたり、社長 村山 誠一のグループ社員に向けた動画メッセージを配信しましたので、要旨を下記の通りお知らせいたします。

 

 

 新型コロナウイルス感染拡大により、人や物の移動が制限され、従来のライフスタイルやワークスタイルの常識が一変しているが、ドラスティックに世の中が動くときこそ社会の勝者と敗者が決定づけられるときと捉え、前向きな気持ちで、この変革のときを勝ち残っていきたい。従来の延長線上では先を見通せない世界となってきており、高い視座から将来のことを考える年にしてもらいたい。

 

 この社会の在り方の大きな変化は一時的なものに留まらず、コロナ禍が沈静化した後も、世界の産業構造全体が大きく変わっていくことは間違いない。この産業構造の変化に伴い、当社が得意とする通信分野向けの素材の需要などは増加するであろう。

SDGsやESG経営など持続可能な社会の実現への関心も高まっている。「2050年のCO2排出量ネットゼロ」達成への取り組みはまさに「待ったなし」の状況であり、当社においてもその実現に向けて、再生可能エネルギーの活用のみならず、CO2を排出しない原料への転換や製造プロセスの開発など、抜本的な対策が必要となる。また「リサイクル」への飛躍的な関心の高まりも素材メーカーとして大きな試練となる。

 

 これら大きな変化の流れを着実に捉え、他に先んじて手を打っていくためには、現状とのギャップを見つけ出すための「広い視野」と、前例やこれまでの常識に囚われずに、ギャップを解消するための道筋をフレキシブルに考えられる「創造性」、そして現状の前に横たわるハードルを乗り越える「勇気」が必要だ。世界が激変に直面している今こそ、抜本的な組織文化の変革を進めるチャンスである。危機感を変革に向けたエネルギーに変え、大きな一歩を踏み出す一年としたい。

 

 昨年、本社ビル移転が無事に完了し、新たな働き方を実現するための取り組みが開始されている。本社では全社員がテレワークでも勤務可能な環境を整備したが、新たな価値創造のためには人と人のつながりが重要であるとの認識の下、オフィスでの勤務とリモートワークのバランスの取れた新たな働き方を模索している。これは本社だけの話ではなく、各事業所や関係会社における就業環境や仕組みづくりにも活かされるべきと考えており、社内で広く意見交換がなされることを期待している。

 

 

以 上