ニュースリリース

2020年度

JX金属株式会社

大阪大学大学院工学研究科との共同研究講座の設置について―サーキュラーエコノミー推進に向けた共同研究を開始―

 JX金属株式会社(社長:村山誠一、以下「当社」)は、4月1日より、国立大学法人大阪大学(総長:西尾章治郎、以下「大阪大学」)大学院工学研究科に共同研究講座「JX金属サーキュラーエコノミー推進共同研究講座」を開設することといたしましたので、お知らせいたします。

 

 近年、地球規模での気候変動への対応や、地表・大気・海洋の環境保全が大きな課題となっており、サーキュラーエコノミー(循環型経済)の実現が社会的な命題ともなっています。この課題解決には、AI・IoTの活用が不可欠であり、電子デバイスなどに使われる銅やレアメタルの非鉄金属素材の重要性も益々高まってきています。本素材の枯渇を防ぐため、生産効率の向上やリサイクルの促進を一段と進めること、また、今後の情報社会を支えるための素材の高機能化を通じ、資源循環を推進することが強く求められています。

 

 この度、最先端の研究成果を実際の世の中に役立てる"実学"を重視している大阪大学大学院工学研究科との間で、同工学研究科が有するマテリアルに関する先端技術と、当社が長年培った非鉄金属分野に関する技術とを融合させ、資源循環を推進し、サーキュラーエコノミーの実現に資するビジョン共有型の産学連携を行うこととなりました。本連携で開設を予定している共同研究講座は、大きく以下2つの研究開発・社会実装となります。

 

 (1)非鉄金属のマテリアル・フロー全体を考慮した、製錬・リサイクルの研究開発および社会実装

 

 (2)製造エネルギー低減、接合・接着・耐腐食性・信頼性評価技術の高度化、数値解析手法、新材料創製などの研究開発および社会実装

 

 なお、本共同研究講座へは、当社常務執行役員の宮林良次と、大阪大学の森裕章准教授が特任教授(常勤)として就任を予定しています。

 

 当社は、大阪大学大学院工学研究科との産学連携を通してサーキュラーエコノミーの実現をめざすことで、「2040年JX金属グループ長期ビジョン」で掲げる技術立脚型企業への転身を進めるとともに、持続可能な社会に向けて貢献してまいります。

 

以 上

 

<共同研究講座の概要>

名 称 JX金属サーキュラーエコノミー推進共同研究講座
場 所 テクノアライアンス棟 C棟601室、602室
設置期間 2021年4月1日~2024年3月31日

 

<特任教授について(2021年4月1日着任予定)>
■宮林 良次 特任教授(常勤)
現 JX金属株式会社 常務執行役員
 専門分野:非鉄金属製錬・リサイクル
■森 裕章 特任教授(常勤)
現 大阪大学大学院工学研究科ビジネスエンジニアリング専攻 准教授
 専門分野:溶接・接合、材料加工・組織制御

 

<参考写真>

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共同研究講座が開設される大阪大学テクノアライアンス棟(予定)