ニュースリリース

2022年度

2022年4月 4日

JX金属株式会社

東京電解株式会社の全株式取得について

 JX金属株式会社(社長:村山誠一、以下「当社」)は、株式会社マーキュリアインベストメント(代表取締役:豊島俊弘、以下「マーキュリア社」)が管理・運営する投資事業有限責任組合から、東京電解株式会社(社長:楢崎裕司、以下「東京電解社」)への出資を目的とした特別目的会社の全株式を取得することにより、同社を完全子会社化することといたしました。

 

 東京電解社は1950年に設立され、高融点金属の溶解・精製において優れた技術と生産能力を有しています。現在は主に、半導体の配線の保護材料であるタンタルスパッタリングターゲット向けのインゴットを製造しています。

 当社のスパッタリングターゲット事業にとって、東京電解社は長年にわたる重要なパートナーであります。このパートナーシップをより強固なものとすべく、2021年4月よりマーキュリア社とともに同社に出資をしておりましたが、今般の株式取得を通じて同社とともにさらなる発展を目指すことといたしました。

 当社では、2018年7月にH.C.Starck Tantalum and Niobium GmbH社(現TANIOBIS GmbH(CEO:飯田一彦、以下「TANIOBIS社」))を当社グループの一員とし、タンタルスパッタリングターゲット用原料粉の事業を開始いたしましたが、東京電解社が当社グループの一員となることで、垂直統合的なサプライチェーンのさらなる強化が図れるため、同製品の安定供給体制はより強固なものになります。さらに、東京電解社と当社グループは今後、レアメタル領域全般にわたるシナジー創出を加速してまいります。具体的には、TANIOBIS社との連携により、超電導材料などとして技術革新に寄与する可能性を秘めた金属であるニオブに関連する事業の拡大などを推進する予定です。

 

 今後も当社グループでは、資源、金属製錬、先端素材、リサイクルまでの一貫した事業運営を通して、先端デバイスに必要不可欠な素材の安定供給を図り、社会の発展と革新に貢献してまいります。

 

以 上

 

東京電解株式会社について(2022年4月4日現在)

会社名 東京電解株式会社
住所 東京都江東区東砂 1-3-20
資本金 48 百万円
事業内容 希少金属(タンタル・ニオブ)の精錬加工
社長 楢崎裕司