ニュースリリース

2022年度

2022年4月 8日

JX金属株式会社

入社式における社長訓示について

 JX金属株式会社(社長:村山誠一)は、新型コロナウイルス感染拡大防止対策として、昨年同様、都内ホテルでの一週間のリモート研修期間を設けた後、本日、大学(院)卒新入社員の入社式を対面形式で実施しました。入社式における社長訓示の要約を次のとおりお知らせいたします。

 

 

 【社長訓示(要約)】

 依然として新型コロナウイルスが我々の生活を脅かしており、日々細心の注意を払いながら過ごすことを余儀なくされているが、こうして皆さん一人ひとりと直接対面できることを大変喜ばしく思う。皆さんの入社に際し、期待することをお伝えする。

 

 当社は、1905年の茨城県日立市での日立鉱山の開業に端を発し、今年で創業117年を迎える。銅の採掘・製錬に始まり、金属加工や電子材料、そして環境に配慮したリサイクルに至るまで、さまざまな挑戦と失敗を乗り越え、社会の変容に応じて事業展開を行ってきた。

 

 コロナ禍からの景気の回復期待は高まっているものの、これからは産業構造の変化がより激しい時代となる。自然環境の変化や天災、昨今のウクライナ情勢に見られるような地政学リスクなどもあり、様々な観点において、先を見通すことが極めて難しい局面に突入していることは確かだ。その中でも、脱炭素や循環型社会への要請がますます高まり、5G、6G、IoTをはじめとしたデジタル化の流れが一層急速に進んでいくことは間違いない。

 このような時代背景の中、当社は、高収益体質を実現するだけでなく、SDGsへの貢献のために、従来の「装置産業型」から「技術立脚型企業」へと転身することを2040年長期ビジョンの中で宣言した。変革の過渡期だからこそ、一人ひとりがビジョンの実現に向けて何が必要かをしっかり考え、行動に移すことが大事だ。みなさんには、新人だからと言って物怖じするのではなく、変革を促すフレッシュな発想を周囲に発信していくことを期待している。

 変革への挑戦は今に始まったことではない。日立の大煙突建設により煙害を克服したように、117年の歴史の中で、我々の先輩方はさまざまな苦労や失敗の経験を積み重ね、新たな事業の開拓を成し遂げてきた。困難から逃げることなく、あらゆる分野に高いアンテナを張り、議論を深め、行動に移すことで課題を解決してきたのである。この姿勢は当社社員が創業以来継承してきたDNAであり、これを受け継ぐものとして、皆さんには変革する意識をもって社会人としての歩みを始めることを期待している。

 

 皆さんには次の3つの姿勢を求めたい。

 

 一つ目は「仕事本位のコミュニケーション」。これは、より良い成果を出していくために、年齢や職位は関係なく、忌憚なく意見を交わすということだ。会社の事を自分の事として捉え、仕事に対する信念を持つことが大切だ。リモートでのコミュニケーションが当たり前になったが、相手の立場に立って信頼関係を築いていくためにも、対面のコミュニケーションも大切にしてほしい。

 

 二つ目は「革新の気概を持つ」ことだ。未来を見通すのが難しい時代だからこそ、一人ひとりのアクションが大事である。「新人の自分がこんなことを言ってはいけないのでは」といったブレーキをかけることなく、革新のために勇気をもって意見を発信し、型にはまらずにまずはやってみるという姿勢を大切にしてほしい。

 

 三つ目は「グローバル人財として成長する」ことだ。これは海外で働くことや語学が堪能になることだけを指しているのではない。真のグローバル人財とは、自分自身の価値観や固定観念で決まりきったものの見方をせず、相手の立場、文化や背景を理解するということだ。書籍やニュース、様々な人との対話などから良質な情報をインプットし、視野を広げてほしい。

 

 最後に、皆さんのご入社を心より歓迎すると同時に、皆さんが当社グループの「企業行動規範」に則り、崇高な職業倫理観のもと、良き市民・企業人として、また誠実で信義を重んじる国際人として、たくましく成長されることを願う。

 

以 上

 

(ご参考) 2022年4月1日付 新入社員数

   新入社員数 
大学院・大学卒社員 70 (53)
(内訳) 事務系 27 (19)
技術系 43 (34)
高等専門学校卒社員 5 (8)
高等学校卒社員 34 (29)
109 (90)

( )内は昨年度の実績