ニュースリリース

2022年度

2022年4月20日

JX金属株式会社

「クローズドループ・リサイクルによる車載LiB再資源化」がNEDOグリーンイノベーション基金で採択

 JX金属株式会社(社長:村山 誠一、以下、「当社」)は、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(以下「NEDO」)から公募された「グリーンイノベーション基金事業/次世代蓄電池・次世代モーターの開発プロジェクト/蓄電池のリサイクル関連技術開発」(※)に対して、「クローズドループ・リサイクルによる車載LiB 再資源化(以下「本事業」)」を提案し、採択されました。

 

 本事業は、当社のマテリアルリサイクル技術の高度化・実用化を通じ、2020年12月25日に経済産業省が関係省庁と策定した「2050年カーボンニュートラルに伴うグリーン成長戦略」に示される「経済と環境の好循環」の一助を担うことを目指すものです。

 

 社会の脱炭素化のニーズから、今後電気自動車(以下「EV」)の急速な普及が見込まれますが、EVの基幹部品であるリチウムイオン電池(以下「LiB」)には、リチウム、ニッケル、コバルトなど、我が国では産出せず特定の国・地域に偏在するレアメタルが使用されており、これら資源の利用・確保に係る環境負荷やサプライチェーンリスクの低減が重大な社会課題となっています。

 

 本事業では、将来大量発生する使用済みLiBから、高純度のレアメタルを高効率で回収し、再びLiBの原料としてサプライチェーンに供給する「クローズドループ・リサイクル」の社会実装に向け、大学や公的研究機関と連携して技術開発を進めます。これにより、LiBのサプライチェーン強化とサーキュラー・エコノミー(循環経済)構築に資することを目指します。

 

 これからも当社は、貴重な金属資源の有効利用を促進するための技術開発を積極的に推進し、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。

 

以 上

 

(※)グリーンイノベーション基金事業
日本の「2050年カーボンニュートラル」に向けた経営課題に取り組む企業等に対して、10年間、研究開発・実証から社会実装までを支援する事業。自動車・蓄電池産業を含む輸送・製造関連産業のほか、エネルギー関連産業、家庭・オフィス関連産業の14の分野が対象。

 

【参考】当社の目指すクローズドループ・リサイクルについて

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