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2023年度

カセロネス銅鉱山のThe Copper Mark認証取得について
―サステナブルカッパーの進化と普及に向けて、全ての権益保有銅鉱山と銅製錬・電解精製工場で認証取得―

 JX金属株式会社(社長:林 陽一、以下「当社」)が権益を保有するカセロネス銅鉱山は、2023年10月11日付でThe Copper Mark認証を取得いたしました。これにより、当社グループが出資する全ての銅鉱山および運営する全ての銅製錬・電解精製工場(※1)でThe Copper Markの認証取得を完了しました。

 

 The Copper Markは、2019年に国際銅協会(International Copper Association, ICA)(※2)によって設立された、責任ある生産活動を推進し、銅業界のグリーントランジションへの取り組みを示す信頼性の高い保証の枠組みです。カセロネス銅鉱山では本年1月よりThe Copper Markの認証取得手続きを開始し、独立した第三者機関の審査を経て、この度認証取得に至りました。これは32にわたる環境、人権、コミュニティ、ガバナンスなど幅広い項目の基準を遵守していることが認められたものであり、国際的なESGへの要請が高まる中において、持続可能な事業の競争力強化に資するものです。

 

 当社では、脱炭素社会の実現に欠かせない銅資源の需要拡大に持続可能な形で応える銅を「サステナブルカッパー(※3)」と定義し、これをさらに進化させるべく、銅精鉱とリサイクル原料の双方を原料とする「グリーンハイブリッド製錬」を推進しております。カセロネス銅鉱山はこれらの施策を推進する上で欠かせない原料の調達先として重要な役割を担っております。同鉱山では従前より、再生可能エネルギーの活用によるGHGの低減などの「責任ある生産」の取り組みを、推進しており、The Copper Markの認証取得は、こうした取り組みが客観的に評価されたものであると考えています。

 

 当社では「サステナブルカッパー」の進化と普及に向けて、サプライチェーンを通じて責任ある調達や生産に取り組む姿勢を、銅の生産や利用に関わるパートナーの方々へご理解いただく活動を重ねています。全ての出資銅鉱山および銅製錬・電解精製工場でThe Copper Markの認証を取得したことを機に、これら活動をより一層推進し、連携・協業(Green Enabling Partnership)へと繋げてまいります。

 

 今後も当社グループでは、サステナブルカッパー・ビジョンで掲げる各種施策の遂行を通じて、脱炭素や資源循環などを推進し、持続可能な社会の発展に貢献してまいります。

 

(※1) 当社グループに関連する拠点での The Copper Markの取得状況は以下の通りです。

拠点名 拠点概要 The Copper Mark取得時期
エスコンディーダ銅鉱山(チリ) 銅鉱山(当社権益比率 3%) 2021年11月
ロス・ペランブレス銅鉱山(チリ) 銅鉱山(当社権益比率 15.79%) 2022年11月
JX金属製錬(株)佐賀関製錬所 銅製錬・電解精製 2022年12月
JX金属製錬(株)日立工場 銅の電解精製 2022年12月
カセロネス銅鉱山(チリ) 銅鉱山(当社権益比率 49%) 2023年10月

 

(※2) 国際銅協会(International Copper Association)は、銅の新用途開発を含めた市場開拓、需要促進を目的とするとともに、国連の持続可能な開発目標に積極的な貢献を目指し、世界各国の銅鉱山、製錬会社および銅加工会社が会員となっている世界的組織です。本部を米国ワシントンD.C.に構えています。

 

(※3)「サステナブルカッパー・ビジョン」の詳細は、2022年8月3日付プレスリリース「"サステナブルカッパー・ビジョン"の策定について」および同リリース別紙「サステナブルカッパー・ビジョン JX金属が目指すサステナブルな銅の姿」をご覧ください。なお、本取り組みは「サステナブルカッパー・ビジョン」で掲げる以下の「4つの施策」のうちの一つ「責任ある調達とその他施策の推進」に関する取り組みの一部となります。

 

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