イベント・お知らせ
2023年度
ベトナム天然資源環境省とE-waste適正処理と再資源化に関するワークショップを共同開催
12月15日、JX金属株式会社(社長:林 陽一 以下「当社」)は、ベトナムのハノイ市内にて同国天然資源環境省(以下MONRE)メディアセンターと「E-wasteの現状とリサイクル処理システム構築に向けたソリューション」と題したワークショップ(以下「本ワークショップ」)を共同開催いたしました。
日本の環境省では「我が国循環産業の海外展開事業化促進業務」として、国内の先進的な技術を活用した廃棄物処理・リサイクル事業に関し、アジア諸国等での実現可能性調査を含む海外展開の支援を行っております。令和5年度の対象事業として、当社が申請した「ハノイ市またはホーチミン市でのE-waste適正処理と日本での金属類再資源化検討事業」が採択されており、本ワークショップはその一環として実施いたしました。当日はハノイ現地会場とオンラインのハイブリッド開催形式を取り、MONREに加え、ハノイ工科大学、ベトナム廃棄物リサイクル協会、ベトナム電子事業者協会といったベトナムを代表する産学官関係者が参加したほか、日本の環境省もオンラインで参加し、総勢100人を超えるものとなりました。
開催にあたり、当社常務執行役員の安田から「資源循環社会実現には、様々な団体、事業者がネットワークを組んで取り組むことが不可欠だと考えている。この場でいろいろな方とお話しをしてその可能性を探っていきたい。」と本ワークショップへの期待を述べました。ワークショップでは、当社側からは長年培った製錬・リサイクル事業の運営ノウハウ提供や技術支援による環境負荷軽減の可能性とベトナムで発生したE-wasteの国際金属資源循環実現への貢献について、次いでベトナム側からは同国の環境保護法やE-waste収集処理に関するルール、E-wasteの発生と処理の現状と将来性等についてプレゼンテーションがありました。後半は、各発表を踏まえ、ベトナムにおけるE-wasteリサイクルの事業化に向けた課題等について活発な意見交換がされました。
クロージングでは、MONREメディアセンターのブー・ミン・リー副所長が「日越間の資源循環について活発な議論を行うことができ非常によかった。これらの中から具体的な事業に繋がるものが出てくればと期待している」と講評があり、盛況のうちに締めくくられました。
今後も当社は、グローバルでの脱炭素化および資源循環型社会の実現に貢献するべく、積極的に各施策を推進してまいります。
以 上
講演する当社常務執行役員の安田
ワークショップの様子
ワークショップ参加者との集合写真