ニュースリリース

　茨城大学工学部（学部長：乾 正知）と、ＪＸ金属株式会社（社長：林 陽一、以下「ＪＸ金属」）は、包括連携協定の締結を行いましたのでお知らせいたします。

　

■包括連携協定締結の目的

　本協定は、茨城大学工学部とＪＸ金属が「茨城で学び、働き、暮らす」人材を共に育てること、ひいてはそれを通じた地域の発展に貢献することを目的としたものです。本目的を達成するため茨城大学工学部とＪＸ金属は、「学生の研究活動やキャリア形成の支援」「共同研究を含む学術交流の推進」「地域に根差した次世代育成活動の展開」などの取り組みを行ってまいります。

　

■包括連携協定締結の背景

　茨城大学工学部は茨城県日立市にキャンパスを構え、「たくましいエンジニアの育成」「世界最先端の研究拠点の形成」「茨城活躍人材の輩出」を目標に教育と研究を行っております。特に、地元茨城に貢献する人材の育成を重要な役割と捉え、卒業生・大学院修了生がエンジニアとして茨城県内で活躍するというキャリアパスも積極的に支援しています。

　ＪＸ金属は日立鉱山を源流とし、銅やレアメタルなどの非鉄金属に関する先端素材の製造・販売から、資源開発、製錬、リサイクルまでグローバルに展開する非鉄金属企業です。茨城県においては日立市・北茨城市に主要拠点を有し、さらにひたちなか市において県内3つ目となる大規模工場の新設を進めています。茨城県は事業運営上の重要拠点であり、その地域の発展や茨城県内で活躍する人材の育成を同じく大切に捉えています。

　このように、専門領域の親和性が高いこと、茨城県、特に県北を共に盛り上げていきたいという想いが合致したことにより、今回の締結に至りました。両者の間ではこれまでも半導体材料に関わる共同研究^※やインターンシップなどの取り組みで連携してきましたが、今後は包括連携協定の枠組みを通して、さらに発展的な関係を築いていく所存です。

　

■具体的な取り組み

　本協定は、（１）学生の研究活動やキャリア形成の支援に関すること（２）共同研究を含む学術交流の推進に関すること（３）地域に根差した次世代育成活動の展開に関すること を骨子とし、今後はこれらに関連する取り組みを行っていきます。現時点では、学生のキャリア支援を目的としたインターンシップの更なる充実（受け入れ人数の増加に加え、茨城大学生向けコースの創設）、共同研究の実現を目指した各種イベント（教授向け大規模見学会、マッチングイベント）、地域の子どもたちへの次世代育成活動の共同実施などを予定しています。

　また本協定の締結にあわせて、茨城大学日立キャンパス内の大教室でＪＸ金属がネーミングライツを実施いたします。

　

※ＪＸ金属　2023年6月26日プレスリリース「茨城大学と共同開発した半導体デバイス向け材料「Mg2Si単結晶」のマーケティング活動を本格化」

　

以　上