ニュースリリース

2023年度

2024年1月 4日

JX金属株式会社

2024年社長年頭挨拶について

 当社社長 林陽一は、グループ従業員に向けて年頭挨拶を行いました。要旨は以下のとおりです。

 

 

 昨年9月に発生した台風では、日立事業所において操業が停止し、広範囲にわたる斜面崩落で構内の通行が遮断されるなど甚大な損害を受けたが、関係する皆さんの懸命の復旧作業により、早期に操業を再開することができた。復旧に当たった皆さんに感謝申し上げたい。

 

 2024年のスタートにあたり、一言申し上げたい。

 

 昨年5月、当社は株式上場に向けた準備の開始を公表した。事業会社個社としての事業特性に応じた経営施策を迅速に決定できる経営体制とし、高い国際競争力を有する技術立脚型企業としてのプレゼンスを高めていく上で必須の施策であり、必ずやこれを実現したいと考えている。

 それに向け、上場準備室を設置し、構造改革プロジェクトを立ち上げた。当社が市場で評価されるためには、当社自身の手による大幅な企業価値の向上が不可欠となる。皆さんには、大胆な改革に取り組む意識を持っていただくこと、今までのやり方や固定観念を捨てて、改善機会を創り出し、常に進化し続けることをお願いしているところだが、そのためには、常に学ぶ姿勢を持って、直面する多くの難題に上司・部下の垣根なく互いに教えあい、また時には外部の新しい知恵を使っていくことが必要である。委縮することなく、企業価値向上に向けた前向きで活発な提案や議論を期待している。

 既に皆さんの努力により、構造改革の成果は着実に出始めている。このプロジェクトは、単にコスト削減を目的としたものではなく、企業としての実力をつけ、企業体質をより強固なものとすることが目的である。事業部や事業所の垣根を越えた会社全体としての更なる成長に向けて、全社一丸となって取り組むことも期待する。

 

 私たちは今、自ら掲げた長期ビジョンに向かって歩みを進めており、「半導体材料/情報通信材料のグローバルリーダー」を目指して事業を推進している。サプライチェーンにおけるさまざまな課題が顕在化している今の時代において、資源・製錬事業を有している当社は、透明性のあるトレーサビリティを確保した上で、社会課題を解決していこうと考えているわけであるが、川上川下の経営資源があるからこそ、先端素材を安定的に社会に供給し、資本効率性もコントロールでき、さらにはESGの観点からも持続可能性を追求していくことができる。そうした会社を目指して、最終的には株主・投資家、取引先、従業員とその家族が、JX金属とはどういう会社なのかを等しく説明できるような、幅広く社会から認知された会社にしていきたいと考えている。

 

以 上