ニュースリリース
2018年度
2018年11月15日
JX金属株式会社
ロス・ペランブレス鉱山における設備増強計画の実行について
JX金属株式会社(社長:大井滋、以下「当社」)が間接的に15.79%を出資するチリ共和国ロス・ペランブレス鉱山の運営会社であるMinera Los Pelambresは、設備増強計画(以下、「本計画」)の実行を決定いたしました。当社は、同鉱山の最大出資者であるAntofagasta plc(以下「アントファガスタ社」)および出資する他の国内企業と共に本計画に参画いたします。
本計画では、硬質鉱石割合の増加に対応するために選鉱場を増強するとともに、あわせて脱塩水プラントの建設を行うこととしています。これにより粗鉱処理量は日量19万トンへと増加し、工事完了後15年間の生産銅量は年間平均6万トン増加する見通しです。本計画に係る建設費用は約13億米ドルを見込み、建設工事は2019年初頭より開始し、2021年中旬の完了を予定しております。
同鉱山は、鉱床規模・品位共に世界でも第一級の鉱山であり、その銅精鉱は砒素などの不純物が少なく銅品位が高いため、当社子会社であるパンパシフィック・カッパー株式会社傘下の各製錬所にとって重要な原料調達先です。また、当社は日本側出資者のうち最大の出資比率を有しており、当社社員の派遣や操業・経営への関与を通じて、アントファガスタ社とも密接な関係を構築しております。こうした背景から、2018年2月には同鉱山権益の追加取得も行いました。
当社は、非鉄金属資源の確保および素材の安定供給を通じて、IoT・AI社会の発展、ひいては持続可能な社会の実現に貢献してまいります。
以 上
<参考:増強設備の概要>
SAGミル1基、ボールミル1基、粗選ライン1ライン、脱塩水プラント、揚水パイプライン
<参考:ロス・ペランブレス鉱山概要>
(1)所在地 |
チリ共和国第Ⅳ州 |
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(2)埋蔵鉱量 (2017年12月末時点) |
約60億トン(銅品位 0.51%) |
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(3)銅生産量 (2017年実績) |
344千トン/年 |
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(4)権益比率 |
会社名 |
権益比率 |
Antofagasta plc |
60.00% |
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JX金属株式会社 |
15.79% |
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丸紅株式会社 |
9.21% |
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三菱マテリアル株式会社 |
10.00% |
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三菱商事株式会社 |
5.00% |