ニュースリリース

2020年度

2020年12月21日

JX金属株式会社

滋賀大学データサイエンス学部との連携について

 JX金属株式会社(社長:村山誠一、以下「当社」)は、国立大学法人滋賀大学(学長:位田隆一、以下「滋賀大学」)データサイエンス学部の河本薫教授によるゼミナールの教材用として、操業データの提供をいたしました。当社はかねてより同教授との連携を通じ、データサイエンスを駆使した解析手法の向上に取り組んでおります。来春からは滋賀大学大学院データサイエンス研究科に当社社員を派遣することが決まり、今後、人材の交流を始めとした連携をさらに積極的に推し進めてまいります。

 

 当社は従前より操業改善や効率化に向けてデータサイエンスの生産現場への適用を図るとともに、データサイエンティストの採用、社内研修プログラムの設立など、人材の育成強化を積極的に進めてまいりました。一方、滋賀大学は2017年にデータサイエンス学部、2019年にデータサイエンス研究科(修士課程)、2020年には同研究科(博士課程)をそれぞれ日本で初めて設立する等、この分野に大きく注力をしている大学で、同大学の河本薫教授は実データの分析に基づく実践的なデータサイエンティストの育成を目指されており、当社は2019年より同教授との連携を行っています。このたび冬季からはじまった同教授ゼミナールでの教材用として、当社グループのJX金属苫小牧ケミカル株式会社における燃焼設備の操業データの提供を行いました。当社が提供したデータは、因果連鎖分析(※)を用いて最適な操業条件を見つけ出すための教材として使用されます。因果連鎖分析を用いることで、従来手法に比べてより容易に最適操業条件を見つけ出せることが分かり、当社としてもデータサイエンスに基づく環境技術の深耕に向けた示唆を得ることができました。

 

 当社は、さらなる人材交流・共同研究なども含めて滋賀大学との連携をいっそう強化し、広く次世代のデータサイエンティスト育成に寄与していくとともに、当社グループでのデータサイエンスを活用した技術開発・操業改善を通じてサーキュラーエコノミーやCO2削減などの取り組みを推し進め、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。

 

以 上

 

(※)因果連鎖分析は、AGC株式会社の小野義之氏が提唱されている分析手法です。詳細はAGC株式会社によるプレスリリースをご参照ください。

https://www.agc.com/news/detail/1200060_2148.html

 

<本件に関する問い合わせ先>

JX金属株式会社 経営企画部 広報室 tel:03-6433-6056

 

 

<写真>

河本薫教授ゼミナールにおけるディスカッションの様子(滋賀大学ご提供)

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JX金属苫小牧ケミカル㈱の燃焼設備

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