ニュースリリース

2022年度

2023年3月 6日

JX金属株式会社

当社フォーカス事業におけるポートフォリオ見直しについて
(フラットパネルディスプレイ用スパッタリングターゲットの製造・販売終了のお知らせ)

 JX金属株式会社(社長:村山誠一、以下「当社」)は、「2040年JX金属グループ長期ビジョン」で成長戦略のコアと位置付けるフォーカス事業※1の強化の一環で、フラットパネルディスプレイ用スパッタリングターゲットの汎用製品の製造・販売を終了することとしました。

 

 当社では1985年に主に大型のフラットパネルディスプレイの透明導電膜形成材料として用いられるITO※2スパッタリングターゲットの磯原工場での生産を開始しました。以後30年以上にわたり、フォーカス事業の主力製品のひとつとして、国内外多くのお客様に同製品を供給していましたが、近年は需給環境の構造的な悪化が継続していました。このような中、半導体分野などのより付加価値の高い製品を多数抱える当社フォーカス事業全体の競争力を更に強化するためには、今般のポートフォリオ見直しが最適であるとの判断に至りました。

 製造を終了する製品についてはお客様に個別にご説明の上、2024年9月末を目途に販売を終了する予定です。なお汎用製品の製造・販売は終了しますが、今後は、長年の事業活動を通じ培った技術を活用し、品質による差別化が可能な高付加価値製品の開発により注力をしてまいります。

 

 これからも当社グループは、「2040年JX金属グループ長期ビジョン」で掲げる「技術立脚型企業」への転身に向けた施策を推し進め、先端素材で社会の発展と革新に貢献するグローバル企業を目指してまいります。

 

以 上

 

 

※1技術による差別化によりグローバル競争で優位に立てる事業群。スパッタリングターゲットや化合物半導体ウエハーなどを取り扱う薄膜材料事業、圧延銅箔や高機能銅合金条を取り扱う機能材料事業、タンタルやニオブの粉末・酸化物・塩化物を取り扱うタンタル・ニオブ事業などからなる。

※2Indium Tin Oxide(酸化インジウムスズ)の略。薄膜化すると透明で電気を通す特徴がある。