ニュースリリース

　ＪＸ金属株式会社（社長：村山誠一、以下「当社」）の関係会社であるTANIOBIS GmbH（CEO：飯田一彦、以下「TANIOBIS社」）^（※1）は、同社タイ国内生産拠点^（※2）で機能性タンタル粉末の製造設備について総額40億円規模の増強投資を行い、生産能力を大幅に引き上げることといたしました。2025年を目途に順次稼働を開始する予定です。

　

　同製品は、電子部品であるコンデンサや半導体の配線材料に用いられており、テレワークなどを背景としたモバイル端末や通信インフラの需要増大により着実に需要が伸びており、この傾向は今後も継続すると予測しています。またTANIOBIS社では、営業・開発・製造が一体となり、顧客目線に立ってビジネスを展開する「Customer First Project」の推進により、世界シェアの拡大を目指しています。こうした中、今後既存設備のみでは対応が困難な状況となることが見込まれることから、今般、生産能力を大幅に引き上げることといたしました。

　このたびの設備投資計画では、同製品の生産工程の総合的な能力増強を行うとともに、分析棟を新設することで、品質管理体制の強化を図ります。さらには、開発・試作に関する設備を新設し、顧客のニーズに迅速に応える体制を強化してまいります。

　

　今後も当社グループでは、先端デバイスに必要不可欠な先端素材の安定供給を通して、社会の発展と革新に貢献してまいります。

　

以　上

　

※1　TANIOBIS社について（2022年3月22日現在）

会社名	TANIOBIS GmbH
住所	Im Schleeke 78-91, 38642, Goslar, Germany
資本金	26,000ユーロ
事業内容	高純度タンタル・ニオブ製品の開発、製造および販売事業
CEO	飯田一彦

　

※2　TANIOBIS社タイ国内拠点の概要（2022年3月22日現在）

会社名	TANIOBIS Co., Ltd.
住所	5, I-3A Road, Map Ta Phut Industrial Estate Rayong 21150, Thailand
従業員数	約250名
拠点外観

　

TANIOBIS社が生産する高純度タンタル粉