グリーン調達ガイドライン

使用を禁止する環境影響物質の指針

1. 本指針の目的

製造工程及び資機材に含有してはならない物質を明確にし、JX金属グループ(以下:当社グループ)及び取引先に周知し、当社グループ製品の環境品質を向上することを目的とする。

2. 使用禁止物質及び閾値

表1において意図的使用がなく、かつ不純物としての含有濃度が規制値未満であることを保証することが必要である。

注意1:
閾値とは、当社グループで管理するための濃度である。
注意2:
当社グループの事情(例:納入先からの要望など)に合わせて、当社グループで独自に規制値、管理値をより低く設定する場合がある。
注意3:
本リストに掲載されていない物質でも、条約・法・条令・業界指針などで規定されている場合はそれらを完全に遵守すること。

表1 使用禁止物質群および閾値

No. 物質群 JX金属グループの閾値※3
1 ポリ塩化ビフェニール(PCB)類 含有禁止
2 アスベスト類 含有禁止
3 特定有機スズ化合物(TBT、TPT類、TBTO類) 意図的使用禁止かつ1000ppm 未満
4 短鎖型塩化パラフィン(C10-13) 意図的使用禁止かつ1000ppm 未満
5 特定臭素系難燃剤(PBB、PBDEを含む) 意図的使用禁止かつ1000ppm 未満
6 特定アミンを形成するアゾ染料、顔料※2 意図的使用禁止かつ特定アミンとして
30mg/kg(30ppm)未満
7 ポリ塩化ナフタレン(塩素数が3以上の物質) 含有禁止
8 カドミウムおよびその化合物※2 樹脂(ゴム、フィルム含む)、塗料、インキ、顔料、染料 意図的使用禁止かつ5ppm 未満
(揮発性成分がない状態)
9 包装材※1 意図的使用禁止かつ100ppm 未満
10 上記以外 意図的使用禁止かつ100ppm 未満
11 鉛およびその化合物※2 樹脂(ゴム、フィルム含む)、塗料、インキ、顔料、染料 意図的使用禁止かつ100ppm 未満
(揮発性成分がない状態)
12 包装材※1 意図的使用禁止かつ100ppm 未満
13 上記以外 意図的使用禁止かつ1000ppm 未満
14 六価クロム化合物※2 包装材※1 意図的使用禁止かつ100ppm 未満
15 上記以外 意図的使用禁止かつ1000ppm 未満
16 水銀およびその化合物※2 包装材※1 意図的使用禁止かつ100ppm 未満
17 金属中の不純物 意図的使用禁止かつ100ppm 未満
18 上記以外 意図的使用禁止かつ1000ppm 未満
19 オゾン層破壊物質(HCFCを除く) 含有禁止※4
20 ホルムアルデヒド※2 含有禁止
21 パーフルオロオクタンスルホン酸およびその塩(PFOS)※2 意図的使用禁止かつ1000ppm 未満
22 特定ベンゾトリアゾール【〈2-(2H-1,2,3-ベンゾトリアゾール-2-イル)-4,6-ジ-tert-ブチルフェノール】 含有禁止
23 ジメチルフマレート(フマル酸ジメチル) 意図的使用禁止かつ0.1ppm未満
24 放射性物質 含有禁止
25 フタル酸エステル類 意図的使用禁止かつ1000ppm 未満
26 過塩素酸塩 意図的使用禁止かつ0.006ppm 未満
27 塩化コバルト(II) 意図的使用禁止かつ1000ppm 未満
28 ポリ塩化ターフェニル類(PCT類) 意図的使用禁止かつ50ppm未満
29 トリクロロエチレン(トリクレン) 意図的使用禁止かつ1000ppm 未満
30 テトラクロロエチレン 意図的使用禁止かつ1000ppm 未満
31 ジクロロメタン(塩化メチレン) 意図的使用禁止かつ1000ppm 未満
32 四塩化炭素 意図的使用禁止かつ1000ppm 未満
33 1,2-ジクロロエタン 意図的使用禁止かつ1000ppm 未満
34 1,1-ジクロロエチレン 意図的使用禁止かつ1000ppm 未満
35 シス-1,2-ジクロロエチレン 意図的使用禁止かつ1000ppm 未満
36 1,1,1-トリクロロエタン 意図的使用禁止かつ1000ppm 未満
37 1,1,2-トリクロロエタン 意図的使用禁止かつ1000ppm 未満
38 1,3-ジクロロプロペン 意図的使用禁止かつ1000ppm 未満
39 ベンゼン 意図的使用禁止かつ1000ppm 未満
40 ヘキサブロモシクロドデカン(HBCDD) 意図的使用禁止かつ1000ppm 未満
41 フタル酸ジ-2-エチルヘキシル(DEHP) 意図的使用禁止かつ1000ppm 未満
42 フタル酸ブチルベンジル(BBP) 意図的使用禁止かつ1000ppm 未満
43 フタル酸ジブチル(DBP) 意図的使用禁止かつ1000ppm 未満
  1. ※1包装を構成する各均質材料(例えば、樹脂、インキ、塗料)毎で、鉛、カドミウム、水銀、六価クロムの重金属含有総合計量を重量比で100ppm 未満にすること。
  2. ※2使用禁止物質としての用途限定をする物質である。また、無電解ニッケルメッキで意図的使用される鉛に対しては「意図的使用禁止」の適用は当面延期し、無電解ニッケルメッキ中の鉛含有濃度を800ppm 未満に管理することとする。
  3. ※3サプライチェーンに遡って意図的に使用していないことを確認できれば、当該物質の不使用の確認のための分析は不要とする。
    なお、不純物含有事例が確認された場合は、別途対応する。
  4. ※4製品または部品に含有しないが、製品または部品の製造時に意図して使用する場合(例:洗浄工程)も含めて、該当物質の使用禁止。

3. 運用

  1. 1)法規制に基づき使用を禁止されている物質を全て網羅しているわけではなく、製品による環境影響を防止する観点で制定しており、地球環境保全の観点から必要に応じ見直す。
  2. 2)本指針の遵守を原則とするが、法規制で除外、あるいは、代替技術ソリューションがない物質及び用途部位等、特殊な用途の場合であって本指針が遵守できない場合は、受け入れ先の事業所長の判断によることを認める。
  3. 3)本指針は、全事業所共通の最低限度の使用禁止物質一覧である。各事業所において、顧客要求に応じて事業所独自の使用禁止物質を設定して、運用することが出来る。